こんにちは。仙台市青葉区のおざわ心理相談室です。
健康的な人間関係を保つためのバウンダリー(心の境界線)についての続きです。
バウンダリーがどのように形成されるかは、家族・愛着関係の視点とトラウマ体験の視点の2つの視点から考えてみると良いでしょう。
1)家族・愛着関係の視点
幼少期の親子の関係性を振り返ってみましょう。関係性が近すぎたり、希薄だった場合、健康的なバウンダリーの作り方がわからなくなる傾向があります。さらに、子どもが大人の役割をしなければならないような機能不全家族で育った場合もあります。
2)トラウマ体験の視点
他人から攻撃されて怖い思いをして人間不信になったり、不安が高い場合、バウンダリーの距離感/厚さが変わる傾向があります。あるいは、事故や災害にあったり、大切な人を喪失するなどこれまでと世の中の見方ががらっと変わってしまうような体験をした場合もあります。
自分が他者と上手く距離を取れていないと感じたら、自分の子ども時代や自分が体験した大きな出来事を振り返ることで、自分のバウンダリー(境界線)がどのように形成されたかを理解することに役立ちます。