こんにちは、仙台市青葉区のおざわ心理相談室です。
雪が降った後に風が強く吹いています。気温も下がり、寒さが身に染みる週末になりました。
皆さんは「クッション言葉」をご存知でしょうか?
今日は、良好な関係を築くための大切な言葉「クッション言葉」をご紹介したいと思います。
クッション言葉とは、伝えたい事柄(本題)の前に添える気遣いの言葉です。本題をそのまま言ってしまうと、ストレートできつい印象を与えがちですが、クッション言葉を添えることで、衝撃をやわらげながら本題を伝えられるクッションの役目をしてくれます。クッション言葉を使うことで、相手に配慮しながらも、自分の言いたいことをアサーティブに伝えることが出来るようになります。
クッション言葉の例を2つご紹介しましょう。
例1: 質問をする
急ぎの仕事をしている時に、わからないことが出てきました。
あなたは、先輩に質問して確認したいと思っています。先輩も忙しそうにしている様子に「邪魔しては申し訳ない」と感じて、質問するのをためらってしまいました。
そんな時には、先輩の手があいたタイミングに合わせて、
「お忙しいところ申し訳ありませんが、〇〇について教えていただきたいのですが・・・」と、クッション言葉を使って質問してみましょう。
先輩はクッション言葉を聞いている間に、質問に答えるこころの準備ができます。そしてあなた自身も、クッション言葉を使うことで気持ちの負担を軽く、質問がしやすくなります。
例2:断る
説明して断ったはずなのに、また同じことを頼まれてしまいました。
相手は以前頼んだことはすっかり忘れて初めて頼んでいるつもりかもしれません。あるいは、あなたの以前の言葉が曖昧で、断った意図が相手にきちんと伝わっていなかったのかもしれません。どちらにしろ、今回は相手の気分を害することなく上手に断りを伝えたいですよね。そんなときにもクッション言葉が便利です。
「私の説明が言葉足らずだったかもしれませんが、あいにく〇〇は受けつけることが出来ません」
「せっかく聞いてくださったのですが、先約が入っているので今回は対応することが出来ません。」
このように、過去のやりとりではなく、今現在の状態をクッション言葉を用いて説明することで、感情的にならずに丁寧に断ることが出来るようになります。
いかがでしたか?
クッション言葉のボキャブラリーを貯めて、状況に応じて使えるよう練習してみてください。練習しておくと、とっさの場面でもスムーズにクッション言葉が出てくるようになります。それを繰り返していくことによって、相手を尊重しながら自分も大切にするアサーティブなコミュニケーションに自信が持てるようになります。
ぜひ試してみてください。