Futaba

ブリーフセラピー(Brief Therapy:短期療法)-2

こんにちは。仙台市青葉区のおざわ心理相談室です。

この週末、天気は大荒れで雨と風の強い夜でしたが、皆様の地域はいかがでしたか?

先週、新型コロナウィルス感染症対策として、全国に緊急事態宣言が出されました。「密閉」「密集」「密接」を避け、やむを得ず外出する場合には必要最小限の人数や時間で外出し、そして、こまめな手洗い,マスクの着用,手が触れる物や箇所の消毒などを行い、感染予防に努めていきましょう。

おざわ心理相談室では、スカイプを使ったカウンセリングを行っております。ご自宅からもセッションを受けられますので、お気軽にお問い合わせください

さて、今日はブリーフセラピー(Brief Therapy:短期療法)の続きをご紹介します。

前回の復習:
ブリーフセラピーは、比較的短期間で問題の解決を目指す療法です。
日々のストレスから人生に影響する出来事など幅広い問題に対応可能です。
キーワードは未来志向。過去の原因探しをするよりも、今ここで何が起きているのかが重要と考え、前向きな思考回路や行動を起こすことで、問題の解決を目指します。

前回は、ミラクル・クエスション(miracle question)とタイムマシン・クエスション(time machine question)をご紹介しました。

今日は、残りの3つについてご紹介しましょう。

 

1) ベスト・ホープ・クエスチョン(best hopes question):
もし奇跡が起こった未来をイメージするのが難しい場合、ベスト・ホープ・クエスションを使って、現実的で実現可能なゴールをイメージします。

・一日の終わりに「今日はそこそこ良い一日だった」と思えるようになるために、どんなことが起こっているでしょう?
・友人・家族・同僚に「今日学校に行って良かった」と言えるようになるには、学校でどんなことが起こっているでしょう?

 

2) 例外探しのクエスション(exception question)
問題がなかった時や,問題があっても今より良い状態だった時の具体的状況を質問します。そこで見つかった「例外」を,既に起こっている解決の一部と考え,そこから更に,解決を広げていくことを目指す方法です。

・その日が「他の日より良かった」と感じたのは、他の日と何が違ったのだろう?
・それが上手く行ったのは、上手く行かなかった時とどこが違ったのだろう?
・一番幸せだった頃は、どんなだったろう?
・問題がまだ起こってなかった頃は、どんなだったろう?

 

3)もしも、××だったらクエスション:
「もしも、自分が××(尊敬する人/先輩/スポーツ選手)だったら、今の苦しい状況をどうやって乗り越えるだろうか?」

・あの人だったら××するだろう。
・××さんに協力を頼むだろう
・準備をしっかりして本番に挑むだろう

自分が尊敬する人の前向きな思考/行動をイメージすることで、自分自身の思考を変えることが可能になります。第3者をイメージすることで、自分の問題を異なる視点からみることができるので、いままで思いつかなかったリソースを見つけることが可能になります。

いかがでしたでしょうか?
ソリューション・フォーカスト・アプローチは、自分のセルフケアにも使える技法だと思います。このコラムをブリーフセラピーを理解するのに役立てていただければ幸いです。