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心をつかむエレベータートーク

こんにちは。仙台市青葉区のおざわ心理相談室です。

梅雨前線が停滞し、毎日どんよりした曇り空と雨の日が続きますね。

さて、皆さんは、エレベータートークという言葉を聞いたことがありますか?

英語では、elevator pitch(エレベーター・ピッチ)とも言われています。名前から想像できるように、エレベーターに一緒に乗り合わせる短い時間で、忙しい相手の興味をひくように話をすることです。

このエレベータートークのコツと方法を身に着ければ、持ち時間が短い自己紹介や自己PR、そして、上司へのホウレンソウ(報告・連絡・相談)も、自信をもって、効果的に出来るようになります。

特に、話しているうちに、話題があちこちに飛んでしまったり、何を話そうか途中で忘れることが良くある方にはおすすめです。

以下にポイントを4つご紹介します。

1) 相手の興味を引くように、簡潔に、伝えたいことを一つにしぼる
限られた時間の中で、最大限アピールすることが大切です。ですから、話す内容は出来る限り一つに絞って、絶対に相手に伝えたいキーワードを決めましょう。キーワードは、長所、利点といったポジティブな事柄です。例えば、採用面接の自己紹介なら、相手が一緒に働きたいと思ってくれるような性格的な長所や、そのポジションに合う自分の強みを考えると良いでしょう。

2)5W1Hに気をつけて、大事なことは最初に話す
聞いている話が10秒を過ぎたあたりから、人間の記憶力と集中力は落ちると言われています。話が長くなると、相手は内容を覚えるどころか、イライラしたりと逆効果になってしまいます。

起承転結で話そうとしていると時間が長くなりがちです。アピールしたいポイントが一つに絞れたら、それを最初に話しましょう。例えば、自己PRなら「はじめまして〇〇です。私の強みは、物事に粘り強く取り組むことです。」などです。相手がそこに興味を持ってくれたら、質問につながり自然と会話が進みます。その質問に応じて、根拠やエピソードを話していくと良いでしょう。その時には、5W1Hに気をつけて、簡潔な文章で話していきましょう。

このように、エレベータートークでは、まず結論(一番伝えたいこと)を話してから、その根拠を話す流れが大切です。一番伝えたいことを最初に伝えることで、相手も集中して聞きやすく、印象がアップする確率が高くなります。

3)非言語の情報にも気を配る
言葉だけでなく、声の調子やトーン、アイコンタクトなど非言語の情報にも気を配りましょう。そして、話している最中は真面目な表情で、話し終わりの最後にはニコッと笑顔でしめくくると、印象がさらにアップします。

4)前もって準備し、練習する
エレベータートークは、とっさに出来るものではありません。普段からしっかり準備して考えをまとめ、練習しておくと良いでしょう。こつこつ練習を続けることで、エレベータートークの技術は磨かれていきます。

効果的な自己アピールのために、ぜひ練習してみてください。